新型コロナウイルス感染症の集団ワクチン接種を想定した、会場運営のシミュレーションが、接種会場の候補にあがっている市内田中の行政センター体育館で3月13日に行われた。この日は、市内の医療従事者など30人に対して実際にワクチン接種を実施し、受付から経過観察までの流れを確認した。
シミュレーションは、市が医師会と薬剤師会、歯科医師会に協力を呼びかけ実施。一般接種の高齢者(65歳以上)の集団接種を想定し、会場で実際に業務にあたる医療従事者や、市職員ら約100人が参加した。
この日は体育館の入口で検温をしてから受付、予診票の記入・確認、医師による予診、接種、経過観察までの流れを確認。医療従事者用に県から調達できたワクチンを実際に使用し、市内の医療機関に勤める医療従事者や市消防署員ら計30人が、実際にワクチンを接種した。受付開始から30人が実際にワクチンを打ち終えるまでに、およそ30分を要した。
ワクチン接種を受けた市消防署の救急隊に勤務する上田大樹さん(31)は「痛みは他の予防接種と変わらなかった。先行してワクチンを打っているので、家族や職場に安全性が伝えられたら」と話した。
シミュレーションを終えて、市医師会の秋澤孝則会長は「換気対策をどうするか一考の余地あり」とした上で「慎重にはじめて、接種を希望される方に迅速に対応したい。市と良い連携を保っていきたい」と語った。
高齢者の接種券4月中旬発送へ
新型コロナのワクチン接種について、市では集団会場と医療機関での2体制で準備。優先順位が高い65歳以上の市民へ送る接種券について、市は当初3月中旬の発送をめざしていたが、4月中旬へ延期した。対象は人口の約26%にあたる2万6617人(1月1日時点)。市健康づくり課の担当者は「4月23日までには届くように準備を進めている」と話している。
問合せはワクチンコールセンター【電話】0570・090・655(平日の午前8時45分〜午後5時)へ。
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