市内子易出身で、伊勢原美術協会会員の泉谷淑夫さん(68)が、2019年度に平塚市美術館に絵画3点を寄贈したことから、このほど紺綬褒章を受章した。
寄贈したのは悠久-昼の月(P150号)、神話(同)、幻視(F130号)の3点。平塚市が神奈川県を通じて推薦し受章となった。
泉谷さんは伊勢原協会展に毎年出品するなど市の芸術事業に協力。伊勢原市にも作品を寄贈していて、市役所3階の議会ラウンジに悠久(F100号)が展示されている。
今回の寄贈は、静岡県の伊東市で個展を開催した際に、平塚市美術館の副館長の目に留まり、作品の収蔵依頼に答えた形で実現した。泉谷さんは「(褒章は)全く予想していなかったことなので大変驚いている。受章の重みはこれから感じるのでは」とコメント。また、「平塚は第二の故郷。今回拙作を寄贈できたことは大きな喜び」と思いを語った。
油彩画家
泉谷さんは大山小、山王中を卒業後、平塚で高校時代を過ごした。横浜国立大学教育学部芸術科を卒業後、平塚市内の中学校で8年間教鞭をとった。現在は大阪芸術大学で教鞭をとっている。
作風は、羊の群れを人間に見立てた象徴絵画。描法は細密な写実だが、全体は独自の構想に基づく文明批評の超現実的な世界が描かれている。またモナ・リザ、フェルメールなどの名画のパロディも得意としている。
![]() 寄贈作品の一つ「悠久―昼の月」
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