伊勢原市立図書館が10月1日から「いせはら電子図書館」を開設した。利用者は、図書館の開館時間に限定することなく、24時間、インターネット上で電子書籍の閲覧・返却ができるようになった。
電子図書館で閲覧できる電子書籍は、紙の書籍を電子データ化したもので、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで読むことができる。
来館が困難な利用者への図書館サービスの充実や、コロナ禍における密の回避など「新しい生活様式」に対応した読書の推進が目的。事業の立ち上げに、2021年度予算に約316万円を計上した。
市立図書館では以前から、電子図書館の導入を検討してきたが、昨年のコロナ禍で緊急事態宣言が発令され、休館を余儀なくされたことから、導入準備を急いできた。近隣では平塚市が7月、厚木市も10月1日からサービスをスタートさせた。
電子書籍は約8000点
現在閲覧できる電子書籍数は約8000点。読み上げ機能付きの絵本や、英語音声機能付きの英会話本などのほか、著作権が切れた作品などを、インターネット上で誰でも自由にアクセスできる「青空文庫」の図書など、電子書籍の特性を生かしたコンテンツも取り揃えている。
同館担当者は「仕事や育児、体が不自由な方など、時間内に来館できない時などに利用してもらえたら。電子と紙のそれぞれの良さがあるので上手に活用してほしい」と話す。今後、利用状況などを考慮し、書籍数を増やしていくという。
期間過ぎると自動で返却
利用できる人は、市内在住・在勤・在学者で同図書館の有効な利用者カードを持っている人。貸し出し点数は1人3点まで。貸出期間は14日間で、期間を過ぎると自動で返却される。
利用は、図書館ホームページ上の「いせはら電子図書館」のバナーからアクセスし、事前登録したIDとパスワードでログインする。利用者カードがない人は登録が必要。(問)同館【電話】0463・92・3500
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