神奈川中央交通株式会社(本社/平塚市)が12月18日から、伊勢原駅北口と大山ケーブル間の直行バスで、伊勢原市出身の落語家・金原亭馬玉(きんげんていばぎょく)さんの車内アナウンスを4年ぶりにリニューアルした。
車内アナウンスは、大山へ向かう旅行気分を演出するため、2014年から伊勢原駅北口〜大山ケーブル間の直行便(伊11系統)で行ってきた。落語家の車内アナウンスは、同社路線内でも同直行便のみの取組み。
今回のリニューアルは、素人落語大会が開催されるなど、市内で落語人気の高まる機運があることや、車内で乗客同士の会話を控えてもらうことで、新型コロナウイルス感染症対策につなげる狙いもあるという。
片道20分ほどの同直行便。これまでは往路で馬玉さんが小噺3話、復路で落語を放送していた。今回のリニューアルでは、大山へ向かう際に大山のことを知ってもらおうと、馬玉さんが古典落語の「大山詣り」を短くまとめた「5分で語る大山詣り」を放送。こま参道など大山にまつわる情報なども解説している。
復路では、馬玉さんが小噺3話と、大山と並ぶ伊勢原の観光名所の一つである、日向薬師に関する情報を解説。同社担当者は「馬玉師匠の落語に耳を傾けて頂き、乗車中は会話をなるべく控えながら大山を楽しんでもらえたら」と話している。
直行便は土曜、休日のみ(紅葉シーズンなど除く)で、1日4往復運行している。
金原亭馬玉さんは伊勢原市出身で、2015年に真打に昇進。当初から同社の車内アナウンスを担当している。