大山阿夫利神社(目黒仁宮司)能楽殿で10月3日と4日、「第42回大山火祭薪能」が開催された。かがり火が照らす幻想的な屋外舞台の仕舞、能や狂言に、観客らは酔いしれた。
大山能狂言は、300年以上の歴史を持つ神事芸能。一時期伝統が途絶えたが、1981(昭和56)年に大山阿夫利神社の火祭薪能として再興され、現在は市の文化財に指定されている。
会場では火祭神事、火入れ式などが厳かに執り行われ、仕舞「道灌」、「天鼓」、「網之段」、狂言「惣八」や「附子」、能「葵上」、「清経」などが演じられた。来場者は秋深まる大山で、幽玄の世界を堪能していた。
また、大山能の次世代への継承を目的に実施している「大山能狂言親子教室」の参加者らが、約半年にわたり練習してきた仕舞「道灌」を披露、会場から大きな拍手が沸き起こった。
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