県立伊志田高校(岡野正之校長)の生徒らが10月23日、「Ishida Field Trip(IFT)」と題したウォーキングイベントを初開催。参加した約200人の生徒や教職員ら全員が約30Kmの距離を歩き抜いた。
このイベントは伊志田高校が市などと連携し、地域に根差した特色ある行事を通じて、学校や地域の良さを再発見するとともに、生徒がよりよい学校生活を送ることができるようにすることなどを目的に初開催された。
同企画は、体育科の宮下省吾教諭と志澤崇教諭がコロナも終息に向かい始めたころに、学校をより良い方向に変えていかねばならないとの想いで今年3月に企画されたもの。志澤教諭を中心に「伊勢原のシンボルである大山阿夫利神社の往復ウォーキングを伝統行事のひとつにできないだろうか」と、職員会議で提案し、実現に至った。志澤教諭が4月の人事で異動となったため細かな詰めは宮下教諭を中心に行われた。募集は夏休み明けから行い、体育会系の部活に所属する1、2年生を中心に179人が参加することとなった。
当日は午前8時に同校に集合し、開会式や諸注意などが行われた。コースは知らされていたものの実際の歩行距離が発表されると生徒からは驚きや嘆きの声があがったという。宮下教諭は「もう辞退はできないので、けがのないように頑張っていこう」と話した。
3人から6人のグループ47班に分かれ、8時30分から順次、出発。PTAの協力で約5Kmごとにチェックポイントが設けられ、途中の休憩、コンビニや飲食店などの利用も可能、健康面での配慮などもなされた。生徒たちが歩いたのは同校から板戸交差点、清水屋、女坂を上り阿夫利神社下社までの往復コース。最も早かったのは男子バレーボール部の選手が約3時間50分で往復、最後の生徒は予定時間を1時間過ぎた午後4時30分ごろに学校にたどり着いた。
これまでに約30Kmを歩いたことのある生徒はほとんどおらず「とにかくきつかった」という感想が大半を占めたが、中には「楽しかった」「いい経験になった」などの感想も聞かれた。
宮下教諭は「いくら運動部で日々トレーニングしていたとしても本当に過酷だったと思う。この経験を通じて友だちとの繋がりや学校の良さに少しでも気付いてもらえればうれしい。卒業後の伊志田高校を誇りに思ってもらえれば」と語った。
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