伊勢原ひかり幼稚園旧園舎で1月15日、講演会「命の授業」が行われた。講師は元山王中学校の教員だった腰塚勇人さん。腰塚さんは2002年にスキーで転倒し首の骨を折る重傷を負う。一命をとりとめたものの、全身マヒとなり、医師から「一生寝たきり、良くても車いす」と宣告された。しかしその後、家族や生徒、同僚など周囲に支えられながら「奇跡的な復活」を遂げた。
そうした経験から、「自分の命があらゆるものに助けられ、生かされている」ことに気づき、命の大切さや生きる喜びを伝える講演を全国で展開。この日で2289回目、伊勢原では3回目の開催となった。
講演では、身体が動かない時期に抱えていた生きることへの苦悩や葛藤、懸命なリハビリを経て事故から4カ月で復帰したこと、奇跡的な回復の原動力となった夢や希望を持つことの大切さを語った。「生き方は自分で決められる」「みんな違って当たり前。違いは間違いではない」などと呼びかけた。
参加者の中にはかつての教え子も参加していて、思わぬ再会に腰塚さんも嬉しそうに満面の笑みを浮かべて昔話に花を咲かせていた。
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