伊勢原市民音楽会で初のコンサートミストレスを務める 左納 里美さん 高森在住 47歳
観客に寄り添った音楽を
○…伊勢原市音楽家協会による第35回伊勢原市民音楽会。協会カンマ―オーケストラの「第一バイオリン」として、オーケストラを引っ張っていくという重要な役割を任された。「市民音楽会では初のコンサートミストレス。仲間の意見を聞きながら、一緒に良いものを作っていけたら。周りの皆がきっと助けてくれると思う」と意気込む。
○…伊勢原市出身。母親の薦めで3歳からバイオリンを習う。その後ピアノ、山王中学校時代には吹奏楽部でフルートも始める。高校では軽音楽部に所属、バンドを組んでヴォーカルを担当した。昭和音楽大学に進学。その後専攻科を経て、計5年間大学でバイオリンを学んだ。卒業後は音楽家としてオーケストラなど幅広く活動する。「小学校の卒業文集に『バイオリンの先生になりたい』と書いていた。練習は大嫌いだったんですけど」と微笑む。
○…27歳で結婚。二人の子どもに恵まれる。出産を機に音楽への向き合い方が変わった。それまでは上手く弾くことを大事にしてきたが、自分にしかできないバイオリンを目指したくなった。「クラシックは敷居が高いイメージがあるので、一緒に楽しんでもらえるように、観客に寄り添ったコンサートをしたいと思うようになった」。演奏者も聞いている人もリラックスできる音楽を求め、ポップスを取り入れたり、時には仮装して演奏することもある。
○…音楽家としての活動のほか、2010年から音楽教室も運営する。忙しい日々の合間に通う茶道の時間がリセットにつながる。「音楽が仕事という感覚がない。音楽が好きなんです。練習は今も嫌いですけど」。こどもの頃からの「人を喜ばせたい」という気持ちは、これからも色あせることはない。
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