伊勢原市書道会の会長を務める 藁科 良信さん 東大竹在住 83歳
人生、まだまだ挑戦
○…市民文化祭や公民館まつり、市展、県央四市連合書展への出品など書道を通じて地域との文化交流、書道教育の普及育成に努める。3月16日、17日には中央公民館で書道会展と児童生徒競書展を開催した。「これからも書道を通じて地域貢献をしていきたい」
○…山梨県出身。高校を卒業後、親戚を頼って上京。アルバイト生活を経て、大日本印刷に就職し、写真印刷の業務などに長年携わってきた。50歳を過ぎたころから、定年後の第二の人生を見据え、書道を始める。在職中に東京書道教育会に入会。実務書道師範1級を習得するまでに10年を要した。「ちょうど定年に間に合った。自分でも良く続いたと思う。若かったから」とほほ笑む。
○…書道のきっかけを作ってくれたのは、戦時中にルソン島から届いた叔父からの手紙だった。「とても美しい文字で、好きだった。以来、美しい文字を書くことにずっと憧れ続けてきた」と語る。仮名書道を市内在住の齊藤紫香氏に師事したことで書道への向き合い方が変わった。「気持ちを筆に乗せ、集中力を持って臨むことを学んだ」。現在は月2回、南公民館で仮名書道を教え、成瀬公民館では勉強会を開く。「無になって集中できるのが魅力。白い紙が唯一の自分の世界。30年経っても満足できない。まだまだ挑戦したくなる」と語る。
○…5月には県央四市連合書展が伊勢原で開催を控えている。他市に比べて会場の小ささが課題だが、展示方法に工夫を凝らし、作品を引き立てる。500人ほどが来場するという連合書展。不安もあるが40回目の節目を地元で開催できる喜びに気持ちが高ぶる。「書道がライフワーク、日々充実している。お世話になった分、今後も地域に貢献していきたい」
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