任期満了に伴う伊勢原市長選挙投開票が9月22日に行われ、元市議会議員の萩原鉄也氏(57)が、飲食店経営の阪本純太郎氏(48)を破り、当選を果たした。投票率は32・61%で、前回2020年の投票率36・50%を3・89ポイント下回り、過去最低となった。15日告示の市議会議員補欠選挙は元市議の舘大樹氏(46)以外の届け出がなく、無投票での当選が決まった。
阪本氏は今年1月、「市長選に誰も手を挙げていなかった」と出馬会見を行い、萩原氏は、「市議としてまちづくりに関わらせて頂いた時からいずれは市長もという思いがあった」と4月に出馬を表明。その他の出馬の噂もあったが立ち消えとなり、一騎打ちでの選挙戦となった。
萩原氏は告示日の9月15日、伊勢原食品市場で出陣式を行い、選挙戦をスタート。自民党県連、立憲民主党県連、公明党総支部等の推薦を受け、「自身が目指す『住みたい・住み続けたいまち伊勢原を創る』」を掲げ、精力的に市内を回った。
投開票日の22日、市内伊勢原の事務所には、高山松太郎市長、与野党の地元代議士をはじめ、県議や市議、近隣首長、支援者らが駆け付け、開票速票を見守った。午後10時過ぎ、当選確定が報告されると、事務所内は歓喜の輪に包まれた。
当確報告会で萩原氏は支援者らを前に感謝を述べ「高山市長が丁寧にまいていただいた種をしっかりと大きな実に育てていきたい。次代を担う子どもたちに引き継ぐための足元をしっかりつくる。 今日で終わりではなく、今日からがスタート。 皆さまとともに新しい伊勢原を創っていく」と力強く語った。
阪本氏は伊勢原駅北口と南口の一体化した再開発や温浴施設の誘致をはじめ「楽しい街を創ろう」と訴えたが、及ばなかった。「市議などの経験がない私のような何者でもない誰もが選挙に出られることを示したかった。お金をかけず、法の遵守を心掛け選挙戦を戦ったが叶わなかった。結果は市民のみなさんの総意として重く受け止めている」と述べた。
当日有権者数は8万3893人(男4万2590人、女4万1303人)。
市議補選無投票で舘氏当選
15日告示の市議補選は午後5時までに元職の舘氏以外に届け出がなかったため、無投票での当選となった。舘氏は「これからやることがたくさんあるが気を引き締めて今まで以上に頑張っていき、皆さまの期待に応えていきたい」と語った。
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