認定NPO法人地域福祉を考える会理事長に10月7日付けで就任した 細谷 毅義(きよし)さん 高森在住 72歳
皆が豊かで幸せな社会へ
○…学習サポートやこども食堂などの子育て支援や、ひとり暮らしの高齢者と電話でつながる「友愛電話」、障がい者や高齢者のための成年後見などの事業を行う。1992年に発足し04年に法人化。「今年は20周年の節目の年。将来に繋がるような何かを残したい」と意気込む。
○…生まれも育ちも伊勢原。成瀬小・中学、平塚江南高校を経て横浜国立大学へ。教員だった両親の影響を受け、自らも教員をめざし教育学部に進む。「小さい頃から両親と生徒とのやりとりや関係性を見ていて、子どもながらに素晴らしい仕事だと思っていた」と振り返る。卒業後は小学校教諭として母校の付属小学校をはじめ、市内では比々多小、成瀬小、緑台小に赴任。石田小の校長で現役を終えた。
○…退職後、中央公民館に7年間勤務。人権セミナーの開催などを担当してきた。教育現場に長年従事してきた功績で会から誘いを受け9年目を迎える。「こども食堂や学習支援、高齢者や障がい者支援など『繋がりと広がり』が必要。『一人にしないのが地域福祉』と言った元理事長の言葉通り、皆が繋がらないといけない」と力を込める。新たに不登校の子どもたちの居場所作りを検討中。「将来自分がどうなりたいか見つける場所になれば。子どもの福祉の充実は将来の社会制度を変える原動力になる」と語る。
○…「ニーズ」「支援」「ウェルビーイング」と3つのキーワードを掲げる。「今あるニーズは何か、どんな支援が必要か、誰もが豊かで幸せに暮らせるような社会の実現に向け官民一体で活動していきたい」。活動を支えている市民らのさまざまな支援に頭が下がる思いだという。「少しでも役に立てるよう活動を繋げていきたい」
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