自然公園指導員として県自然保護功労者表彰を受賞した 小松 憲司さん 池端在住 77歳
人の役に立つ事が喜び
○…緑の保全と創造、自然公園の保全などに優れた功績をあげた人物を称える県自然保護功労者表彰。自然公園指導員として丹沢大山国定公園を中心に、登山道の維持管理に貢献し、豊富な知識を活かして登山マナーの指導を積極的に行っていることなどが評価された。「地道に活動してきただけ」と謙遜する。
○…生まれも育ちも伊勢原。小学校の頃から虫や植物が好きで、兄の影響で小学生ながら、大山などひとりで登山に出掛けていた。「10人兄弟の末っ子で、年の離れた兄のおさがりの装備で登っていた。山に行けば虫も花もあるから、山登りも好きになった」と振り返る。人の役に立つ仕事に就きたいと、高校を卒業後、職業安定所に就職。障がい者の職業指導などを長く担当した。相談者に寄り添う丁寧な仕事ぶりから、自然と1人に関わる時間が長くなることも多かったが、採用率は高く、指名されることも多々あった。
○…58歳の時に自分にできる事で何か人の役に立つことができないかと、県自然公園指導員連絡会に申請した。連絡会では2年前から会長を務め、大山山頂で行うクリーンキャンペーンや登山道の補修、月例巡視などを64人の会員と行っている。会の活動とは別に会員がそれぞれ個人的に巡視などの活動も行っているという。「大好きな山が汚れるのは辛い」
○…写真が趣味で、登山とほぼ同時期から今も続けている。厚木の保全センターで撮りためた作品を展示する個展も開催した。山の魅力について、3メートルの高さから滑落したり、雷に追われたり、高山病になったこともあるが、自然の懐に抱かれる感じが忘れられない。それでもまた行きたくなる。歩けるうちはこれからも登り続けたい」と笑う。
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