向上高校の美術部と書道部の3人が、このほど行われた「県高等学校総合文化祭」でそれぞれの部門で最高位にあたる教育長賞を受賞。来年7月に香川県で行われる全国高等学校総合文化祭に出場を決めた。
美術部の佐藤陽希さん(2年)の作品は、水性ボールペンで1点1点描いていく点描画。線を使わず、全て点で表現する作風で、作品タイトルは「自変」。考え方や生き方を壊したり、再構築を繰り返すといった自身の現在の心境を、自画像を用いて抽象的なイメージで表現したという。「自画像を点で描きたかった。賞はよくわからないがうれしい」と話す。
同部の中園真凛さん(2年)の作品は50号の油彩画でタイトルは「もうつぶさない」。梱包に使うビニールの緩衝材をところどころに貼った作品で、「つぶさない心をもって強く生きていきたい、自分を出していこう」という思いが自画像で描かれている。教育長賞については「家族や友人、顧問の支えがあったからこそ。本当にうれしい」と喜ぶ。
二人が参加したのは同文化祭・県高等学校美術展の美術・工芸部門。500作品以上が出品された中からの受賞となった。
書道部の伊藤舞さん(2年)の作品は、「伊都内親王願文」。和様書と呼ばれるもので、長さが2m40cmある。「部の仲間や顧問を全国に連れていくことができて嬉しい。全国でも賞がとれるよう仕上げたい」と意気込む。
伊藤さんが参加したのは同文化祭・高等学校書道展の一般部門で、950点ほどの中からの受賞となった。また同部は、団体部門でも準優勝に輝いている。