伊勢原市はたちのつどい実行委員会の委員長を務める 山本 祥さん 桜台在住 20歳
常識を疑うことから
○…市内の中学校出身者が集まり、実行委員会形式で開催される「伊勢原市はたちのつどい」。今年のテーマは「虹進」。交信、行進、更新という3つの意味があり、多様性の象徴として、虹のように個性を持った人たちが集合して一つになるという意味も込められている。「高校生活3年間コロナだった。これまでの人生の中で特に大きな行事なので、皆の心に残るものにしたい」と意気込む。
○…桜台小、伊勢原中の出身。中学では美術部に所属し、生徒会の書記なども務めた。はたちのつどい実行委員会は「人生一度限り。せっかくだから大きなことをしたかった」とほほ笑む。委員長として何事にも常識を疑うことの必要性を伝えてきた。「過去に倣うだけでなく、新しいことが出来るかもしれない。研究者として自分が心掛けていること」と話す。
○…小学校4年生の頃から祖父と将棋を打ちはじめ、夏休みに将棋会館に出向いたこともある。「祖父とは今でも時々対局する。将棋は江戸時代から続く戦法が再び注目を浴びるなど、歴史と伝統が続いていることが魅力。常識を疑うことの大切さは将棋の影響も大きいかもしれない」と話す。将来研究職に就くことを目標に、現在は日本大学生物資源科学部森林学科でキノコなどの菌類を研究する。またサークルの森林科学学術研究会では1年生ながら代表を務める。
○…独学で続ける習字も得意で、当日配布するプログラムの文字を揮毫している。実行委員会の活動を通じ「他校の同級生を深く知れたのが良かった。自分としては100点で本番に臨める。次の世代にはどう映っているか分からないけれど」と笑う。多様性の時代を生きる若者たちが新たな船出を切る。
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