大山阿夫利神社(目黒仁宮司)下社拝殿で1月7日、今年の農作物の出来ばえや天候などを占う「筒粥神事」が行われた。江戸時代後期から300年以上続く同社の伝統的な特殊神事。結果をまとめた筒粥表は、関東一円の農業従事者らに配布される。
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筒粥神事は、神職が古式に則った方法で煮た粥を、米、麦、粟、小豆、蕎麦、菜種、大根やいもなど18品目の作物の名前が書かれた小さな竹筒ですくい、形の崩れていない米粒を数えて豊凶や気候などを占うもの。農家の作付けの目安にもされている。
この日は、釜で炊いた粥を巫女が壺に移して運び、2人の神職が残った米粒を数え、その数を読み上げていった。一品目につき9点が最高点で合計162点、今年は60点だった。
目黒宮司は、細かな分析はこれからとしながらも「春先までは寒さや乾燥に注意が必要となるが、田植えは3月以降順調に進み、米作りは尻上がりに良くなりそう。夏は近年のように暑くなり、秋は穏やかでメリハリのある四季になっていくのでは」と話している。
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