公立中学校の軟式野球部選抜チーム「伊勢原クラブ」の監督を務める 山口 貴裕さん 中沢中学校教諭 35歳
言葉を大事に
○…市立中学校の野球部員による選抜チーム「伊勢原クラブ」。昨年9月の県予選で準優勝し、3月21日(金)から岡山県内で開催される全国大会に出場する。今までのチームは「個の力」によるチームだったが、「新チームは合同練習の強化によってコミュニケーションがとれるようになり、チームとして団結したことが強みになった」と自信をのぞかせる。
○…平塚市出身。兄の影響で小学校4年から野球をはじめ、高校卒業まで続けた。教員だった父親の影響もあり自身も教員へ。最初の赴任先である中沢中から伊勢原中を経て今年度、再び中沢中に。毎週日曜日は合同練習に参加するなど多忙を極めるため、自分の時間はすべて4歳の娘や妻と過ごす時間にあてる。「家族の支えがあってこそ。ずっと野球は好きだったけれど監督になった今の方が野球漬けです」と笑う。
○…4年前のクラブ立ち上げから携わる。「仲間と共に野球に情熱をもって取り組む事で、未来の日本社会に貢献できる人材を育成する」を活動理念に掲げ、各校の部員の確保や活動の環境整備、技術の向上など、市内野球のレベルアップを図る。昔から言葉を大事にし、練習方法のアドバイスを適格に示すため、コーチングの資格も取得した。「選手と同じ目線で一緒に戦っている。お互いに気持ちが重なる時にやりがいを感じる」
○…これまで培われてきた市の野球の歴史に敬意を表し、「強い伊勢原」の復活を目指す。選手には応援してくれる人の思いや支えを背負って戦うように伝えている。「プレッシャーを力に変え、やりがいを感じ、さまざまな経験を糧に、人として成長してほしい」と話す。昨夏から作り上げてきたチームの集大成を最高の舞台で示す。
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