「メンタルクリニックさとう」の理事長兼院長で相馬市で医療支援を続ける 善本 正樹さん 高森在住 59歳
必要とされる限り
○…精神科医として東日本大震災の翌年から毎月、福島県相馬市の「メンタルクリニックなごみ」で医療支援を続ける。当時の院長から「来てくれないか」と誘われたことがきっかけで、医療支援を始めた。「自分に何が出来るか分からなかったけれど、縁を頂き、誰かの役に立つなら行こうと決めた」
○…神戸市出身で実家はお寺。夢はパイロットになることだったが視力に悩み、医療の世界を目指す。秋田大学医学部に進学。「人に喜ばれる仕事であるし、体の事を知りたいと思った」。恩師の勧めもあり精神科へ。当時は周りの偏見も大きかったが、偏見という言葉が嫌いで、反骨心もあった。「精神疾患をちゃんと理解してほしい」と訴える。
○…秋田県の病院勤務を経て、6年前にメンタルクリニックさとうの院長に就任。患者を「家族のように大切な存在」として、自分や家族に受けさせたい医療の提供を心掛ける。昨年、前理事長が退任し、現在は理事長・院長を兼務する。「訪問診療をはじめて体験したのが相馬だった。相馬での経験は今でも非常に学びが多い。初めは支援のつもりで行っていたが、自分が学ばせてもらっている」。伊勢原に来て支援が継続できるか悩むも、これからも来てほしいとの誘いに「嬉しかったですね」。必要とする人が待つ相馬市に今月も出かけた。
○…栄養管理など徹底した自己管理を実施。毎朝5時に起床しランニング。「40歳で健康に目覚め、80kgあった体重が60kgに。生き返ったと思っている」とほほ笑む。講演活動も精力的に行い、ボランティア団体などの依頼に無料で講話する。「世の中のためになることが自分の役割だと感じているし、毎日充実している」と笑顔で語る。
ロボット企業交流拠点ロボリンク神奈川県の「さがみロボット産業特区」の取組みで生活支援ロボット発展へ https://www.pref.kanagawa.jp/osirase/0604/robolink/index.html |
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