神奈川県立図書館(横浜市西区)が3月30日、さまざまな時代の郷土・神奈川をデジタル画像で紹介する「神奈川県郷土資料アーカイブ」の公開を開始した。第1弾に選ばれたのは「相州大山」。江戸時代の浮世絵をはじめ、絵葉書や古文書など約300点が公開され、信仰の山・大山の姿が紹介されている。
このアーカイブは、神奈川の昔の姿が分かる資料を集め、県民はもちろん、神奈川に興味のある研究者などにも幅広く利用できるサイトをめざしているもの。
県立図書館がアーカイブの第一弾に選定したのは、県の観光の核づくり事業に認定され、大山道や信仰等の切り口も多く、県立図書館にも資料が多数保管される大山だった。「相州大山」開設に向け、昨年度から大山阿夫利神社をはじめ、資料を所蔵する個人や団体に協力を依頼。初めて公開される資料も多いという。
サイトでは、歌川国芳の浮世絵「大山石尊良辨瀧之圖」(江戸時代/個人蔵)をはじめ、絵葉書「相州大山 阿夫利神社拜殿 Aguri Shrine Oyama」(大正期/個人蔵)、古文書「相模国大住郡戸田村小塩家文書」(不明/県立公文書館蔵)など、貴重な浮世絵や写真、古地図・古文書約300点を公開。大山阿夫利神社や良辨滝などの場所や、資料の種類からも検索が可能で、著作権に関しても記載され、利用しやすくなっている。県立図書館は「高解像度アーカイブ。多くの観光地のある神奈川を知ってもらえれば」とコメント。現在は総数の半分程度で、順次公開を増やす予定だという。また資料提供した大山阿夫利神社の目黒久仁彦権禰宜は「今まであまり触れられなかった、江戸時代以降の大山をご覧いただければ」と話す。
同アーカイブは神奈川県立図書館のホームページ(http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/index.html)から閲覧が可能。
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