第45回「文化財保護ポスター事業」(主催/神奈川県教育委員会)の入選作品が11月に発表され、大山寺の国指定重要文化財「鉄造不動明王」を描いた成瀬中学校3年の門倉旦宗さん(15歳)の作品が、わたしたちの文化財部門「私のまちの文化財」テーマで最優秀賞に輝いた。
このポスター事業は、子どもたちに文化財を守る心を育んでもらう目的で、県内の中学生を対象に毎年開催されているもの。「わたしたちの文化財」と「世界遺産登録をめざす鎌倉」の2部門で募集し、今回は969点の作品が集まった。
門倉さんは、わたしたちの文化財部門のテーマ2「私のまちの文化財」で、最優秀賞を受賞。「最優秀賞に選ばれるのは今回がはじめて。自分が描き表わしたポスターが選ばれて嬉しい」と喜びを話す。
国指定重要文化財の鉄造不動明王を力強く描いた門倉さんの作品。夏休みの自由課題として取り組み、10日程度で仕上げたという。「細かい炎の部分を描くことが難しくて、美しい紅葉とのコントラストにもこだわりました」と解説する。
門倉さんは昨年もこのポスター事業に応募し、入選。さらに上を目指そうと、今年2回目の挑戦をした。「家族で大山寺へ足を運んだ際、開帳されていた不動明王像を見て、迫力に圧倒されたんです。印象に残っていたものを描き表わしたいと思いました」と話す。
母親が造形教室をひらいていた影響で、幼い頃から美術館などによく足を運んでいたという門倉さん。絵を描くことも好きで、小学生の頃にも絵画コンクール等に応募していた。伊勢原へ引っ越してきたのは中学1年生の時。「自然豊かで良いところ。特に日向の田んぼがお気に入りです」と印象を話した。
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