伊勢原高等学校(市川範朗校長)の家庭クラブで考案した駅弁「大山ウォーク」が、一般販売開始から約3カ月を迎えた。これまでの累計販売個数はおよそ1200個。明日から行われる伊勢原観光道灌まつりの会場でも数量限定で販売し、「伊勢原らしさ」をPRする。
この駅弁は、地域に根差した食育活動をモットーに活動する同校家庭クラブが、企画・プロデュースしたもの。伊勢原の観光や産物を知ってもらい、食育の輪を広げていきたいとの思いから、「伊勢原駅に駅弁をプロジェクト」として3年前から取り組んできた。
弁当のコンセプトは、大山観光をする人に向けた駅弁。地域産の豚肉を使用した「やまと豚の味噌漬け焼き」をはじめ、「揚げ豆腐」や「きゃらぶき」など伊勢原ゆかりのおかずを詰め込んだ。タンパク質を多く取り入れる工夫をして、健康増進も意識したという。
また、パッケージのイラストや文字も生徒たちでデザイン。弁当名は、同校の恒例行事に由来する。家庭クラブのメンバーは「伊勢原と言えば”大山ウォーク”と言われるような、皆に親しんでもらえる駅弁になったら嬉しい」と話す。
この駅弁は、小田原市の駅弁製造販売会社・東華軒の協力で、今年7月から一般販売を開始。伊勢原駅南口小田急OXをはじめ、市外でも東華軒直営販売所で販売され、最初は売り切れになる店舗もあったという。また、生徒たちが学校行事でも積極的に販売を行ってきた。同社によると、9月末時点での販売個数は1228個。同窓生らを中心に話題となっているのではないかという。
2日間数量限定
伊勢原の観光PRや地域活性をめざし、「大山ウォーク」は10月14日(土)・15日(日)に開催される道灌まつり会場でも各日数量限定で販売される。同クラブ顧問の岩本ヒロヤ先生は「伊勢原らしさと想いの詰まった駅弁をぜひ多くの人に手に取って欲しい」と話す。1個980円(税込)。
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