大山阿夫利神社(目黒仁宮司)の下社で1月7日、今年の農作物の作柄や天候を占う「筒粥(つつがゆ)神事」が行われた。江戸時代の後期から続くとされる伝統の神事で、結果をまとめた筒粥表は、農業従事者らに配布される。
筒粥神事は、神職が古式に則った方法で煮た粥を、18品目の作物の名前が書かれた小さな竹筒ですくい、形の崩れていない米粒の数を数えて豊凶や気候を占うもの。300年以上前から続くとされ、農家の作付けの目安にもされている。かつて市内でも栽培されていたタバコが品目に入っているのが特徴。
この日は、釜で炊いた粥を、巫女が壺に移して運び、2人の神職がコメやムギ、ゴマなどの作物が記された小さな竹筒ですくって米粒を数え、その数を報告した。
結果を受けて目黒宮司(68)は「コメを見ると、春から夏にかけて天候順調であり、梅雨は梅雨なりに雨が降る。日照りも十分。平年以上で順調な1年になりそうだ」と予想。一方で「秋口から年末に向かって、心してかかった方が良さそうだ」と話した。
占いの結果は「筒粥表」にまとめられ、大山講信徒などを通じて、1都11県の農業従事者らに配布される。
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