第34回介護福祉士国家試験の結果がこのほど発表され、三ノ宮の高齢者総合支援センター泉心荘(社会福祉法人泉心会・小泉隆一郎理事長)で勤務する4人が合格した。
合格したのはベトナム出身のゴー ティ トゥーさん(29)、チャン フック ホアインさん(27)、フィリピン出身のマグララング マーク ロレンズ レイエスさん(30)とモリナ ジェイピー アニマさん(32)。経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士の受け入れ事業で、いずれも4年前に来日した。
EPAは2国間以上の間で、モノや人の流れを促進する協定。同事業はその一環で、介護福祉士や看護師候補生を受け入れ、就労経験を重ねながら国家資格取得をめざすもの。
同施設では、2014年から外国人候補生を受け入れていて、これまでに13人が資格を取得している。
母国で看護師資格を取得し、4年前に来日した4人の候補生。同施設で介護業務に従事しながら、介護福祉士の資格取得をめざしてきた。
日本人の働き方学びたい
トゥーさんは「日本が好きで、日本人の働き方
や文化を知りたくて日本に来た。職員の皆が良くしてくれて助かっている。今後も泉心荘で働けるのが嬉しい」と喜びを語る。
ホアインさんは「皆で一緒に勉強できたことが楽しかった。試験は余裕ではないが自信はあった。合格できて嬉しい」と笑顔を見せる。
桜が大好きだというジェイピーさん。現地で看護師として勤務していた際に、EPAの事業を知り、来日。「漢字が難しくて苦労した。仕事をしながらの勉強は大変だったが、桜を毎年見ることができ、日本に来て良かった。ただ、花粉症になったので春は大変」と話す。
日本に親戚が暮らしていることで親近感があったというマークさん。同事業での来日をめざして日本語を勉強するために、3年間留学を経験。4年前に再び来日した。「コツコツ地道に勉強を重ねて準備をしてきたので自信はあった。泉心荘はワークライフバランスがとれていて働きやすい。これからもここで働きたい」と話した。
小泉理事長は「これからは、介護の専門職として常に研鑽を積みながら、末永く頑張っていただくことを期待している」と合格した4人にエールを送った。
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