浄発願寺(日向)の塚越慈徳(じとく)住職が6月13日から27日まで、フィリピンのレイテ島を訪問した。今年4月の台風による大雨の影響で土砂崩れなどの被害に遭い、避難所生活を送る人たちの支援が目的。帰国した住職を取材した。
フィリピンのレイテ島は塚越住職の妻の出身地。2年前と昨年12月にも台風で甚大な被害が発生している。塚越住職は避難所で生活を送る人たちの力になりたいと、現地の地区リーダーに支援金を送り、食料や衣服、生活必需品などの購入に充ててもらったほか、檀家などから寄せられた衣服なども送っていた。
今年4月の台風被害の直後から現地への訪問を計画した塚越住職。日程を調整して約2週間の訪問が実現した。
フィリピンには塚越住職と妻のほか、住職の思いに賛同した伊勢原市出身で、日本舞踊五條流師範の五條詠寿郎さんらが参加。3カ所の避難所を複数回にわたって訪問し、五條さんらは演舞を披露したほか、現地の人たちと一緒に踊ったりするなど交流を深めた。また住職は、避難所の子どもたちにお菓子をふるまった。
住職によると避難所には、1カ所に300〜400人が避難生活を送っており、公演の日は1000人ほどが足を運んでいたという。塚越住職は「両親や兄弟を亡くし、笑顔が消えていた子どもに笑顔が戻った。固く閉ざしていた心がほぐれたのが嬉しかった」と話す。また、「私は仏様のおかげで生かされ、毎日感謝の日々を送っている。国内外問わず、困っている方はたくさんいる。もっと多くの方を助けたいが、それができないのが悔しい」と涙を浮かべて語った。塚越住職は40年ほど前からボランティア活動を続け、東日本大震災後から今日に至るまで、毎年東北に足を運び支援を続けている。
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