第77回国民体育大会水泳競技大会がこのほど栃木県内で開催され、市内笠窪在住の添田重樹選手(伊勢原スイミングクラブ所属/逗子開成中学校・高等学校1年)が神奈川県代表として少年Bクラス・100m背泳ぎ種目に出場。自己ベストを0秒74更新する、56秒39で優勝を果たした。
国民体育大会は国内で毎年開催されるスポーツの祭典。1946年に第1回大会が開かれて以降、各都道府県が持ち回る方式で開催されている。しかし新型コロナウイルス感染症の影響などから、2020年鹿児島大会は延期、21年三重大会は中止になっていた。
男子少年Bは、中学3年生と高校1年生が出場するクラス。100m背泳ぎ種目に県代表として出場した添田選手は、予選に20人がエントリーする中、58秒03の2位で決勝に進んだ。「予選の後に4×100mのメドレーリレーが控えていたので、体力を温存して泳いだ」と振り返る。
神奈川に貢献したかった
迎えた決勝では、先頭に離されないよう、前半抑え気味に泳ぐ作戦で臨んだという。「予選1位の選手は前半から飛ばすタイプなのを知っていた。前半2位で折り返し、後半一気に追い抜こうと考えていた」。
レースは前半予想通りの展開になり、添田選手は後半の折り返し後に先頭に立つと、そのまま逃げ切りトップでゴール。2位とのタイムは0秒16というタッチの差だった。「優勝できてうれしい。想像していたより良い記録が出て驚いた。県代表で出場していたので、何とか貢献したい気持ちだった」と話す。会場で孫の泳ぎを観戦した祖父の一郎さんは「興奮した。孫が喜ぶ姿を見てさらに感動した。寿命が延びた気がする」と笑顔がこぼれた。一郎さんによれば、添田選手はおとなしい性格で、普段感情をあまり表に出さないことから、「フィニッシュのあと1着を確認して水をたたいて喜んでいた。あんなに興奮した姿を初めてみた」と驚いた様子を話した。
次の目標は、「来春に開催されるJOCジュニアオリンピックに出場すること」と添田選手。今年も同大会で100mと200mの背泳ぎに出場したが、表彰台に上ることができなかった。「来春は優勝し、絶対にリベンジを果たしたい」と決意を述べた。
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