第56回伊勢原観光道灌まつりのポスターをデザインした 道家諒太郎さん 東海大学教養学部芸術学科3年 20歳
メリハリつけ躍動感表現
○…4年ぶりの通常開催となる市内最大のイベント「伊勢原観光道灌まつり」のポスターを手掛けた。市と包括的な連携に関する協定を結ぶ東海大学の池村明生ゼミの学生が提案し、優れた作品が採用される。自身の作品が選ばれた瞬間は「驚いたがとにかく嬉しかった」と笑顔を見せる。
○…制作に取り掛かったのは提案締切の1週間ほど前から。他のイラスト制作が重なって出足は遅かったが、ほぼ一日で完成させたという。「近くで見ても楽しめるよう意識した。配色は太田道灌の肖像画とほぼ同じ色を用いた」。当時の浮世絵を参考に兜や小刀を模写、「陰影にメリハリをつけて躍動感を出した」と語る。池村教授は「これまでのポスターと印象が異なり、オリジナリティあふれる面白い作品に仕上がった」と絶賛。
○…絵やデザインは幼稚園の頃から始め、小学校では複数のコンクールで入賞した経験を持つ。中学、高校では美術部に所属したが、独自でデザインも学んだ。「ジャンルは問わないが細かな絵を描くことが好き」。趣味は絵とDIYで、最近では衣装ケースを作成した。休日は絵を描いて過ごすことが多いが、卓球部で活躍する弟の試合には必ず駆け付ける。好きな食べ物は梅干しと20歳にしては渋い一面も。「自身のスタンスを貫く人に惹かれる」と語り、尊敬するのはポケモンカードをデザインするイラストレーターさいとうなおきさんやゲームクリエイターの桜井政博さん。将来の夢は「イラストレーターになること」ときっぱり。
○…ポスターは小田急線や神奈中バス、市内公共施設などに掲出される。「甲冑など細かな部分にぜひ注目してもらいたい。祭りではこれまで積み上げられてきた歴史を楽しんでほしい」
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