任期満了に伴う伊勢原市長選挙は9月15日告示、22日投開票の日程で行われる。同選挙には、飲食店経営の阪本純太郎氏(48)と、元市議会議員の萩原鉄也氏(57)の2人が無所属で立候補を表明している。
今年1月、阪本氏は記者会見し、同選挙に立候補する意向を明らかにし、萩原氏は4月に出馬を表明した。
新人・阪本氏
阪本氏は伊勢原市出身。実家のとんかつ店に就職しながらコンサルティング会社を起業。2017年にはNPO法人を立ち上げ、イセハライチを開催。昨年は駅北口で音楽カフェバーを開業、4月には政治団体を発足させた。
阪本氏は「市長選にだれも手を挙げていなかったので」と出馬理由を明かし、「伊勢原の過去30〜40年間公共施設の新設がほぼなかった。市民から『伊勢原にはお金がないから』と諦めの声を聞く。市民が夢や希望が持てるポジティブな街にしたい」と財政の見直しに意欲を見せた。
具体的な施策の一つに伊勢原駅北口の再開発を挙げ「南口と一体化した先を見据えた開発が必要」とし、段階的に開発範囲を広げ、将来的に経済の発展に繋がる再開発を実現。温浴施設の誘致なども掲げている。
元市議・萩原氏
萩原氏は伊勢原市出身。神奈川歯科大学大学院卒。2012年9月から19年3月、23年4月から市議会議員を務めた。5月に年齢などを理由に不出馬を表明した高山松太郎市長から後継に指名され、8月18日には自民党県連が、翌19日には立憲民主党県連が推薦を決めた。萩原氏は「市議としてまちづくりに関わらせて頂いた時からいずれは市長もという思いがあった」と出馬理由を明かした。自身が目指すまちづくりの姿を「住みたい・住み続けたいまち『伊勢原』を創る!」と掲げ、施策の大綱として、「医療・福祉の充実、健康寿命の延伸」「子育て世代が子育てしやすい暮らしやすいまちの実現」「災害に強いまちづくり」「地域経済の活性化」「インフラ整備の推進」「魅力ある市役所の構築」を挙げた。
6日の立候補予定者説明会には両陣営と日本語教室経営の男性が出席したが、その後辞退した。 (8月27日起稿)
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