夏山の無事を感謝し、秋の訪れを告げる大山阿夫利神社(目黒仁宮司)の秋季例大祭が8月27日から29日まで、大山地区で開催された。
初日は同神社下社から、みこしが男坂を下る勇壮な「お下り」が行われた。みこしは、早朝に下社を出発。白装束や法被姿の氏子らが、みこしを担いで最大傾斜約30度の男坂を慎重に下り、追分社に到着した。その後、衣冠装束姿の「神幸行列」が大山ケーブル駅付近からこま参道を通り、同神社社務局の行在所まで練り歩いた。
秋季例大祭の保存会として活動する「阿夫利睦」の磯崎敬三会長は、「前日の雨の影響で足元が滑りがちだったが、無事にお下りができた。今回で151回目となり、歴史を繋げていくために若い人たちを育てていきたい」と話した。
28日には同神社の社務局で例大祭を実施。同神社の氏子をはじめ、県内の神社関係者などが来賓として参列し、厳かに神事が行われた。
また、この日は無形文化財の「倭舞」と「巫子舞」が地元の子どもたちによって奉納された。目黒宮司は「多くの方々のご配慮、ご心配をいただだき、心から御礼を申し上げる。今後、様々な事業が進められていくが、皆様のご支援、ご協力をお願いしたい」と語った。
最終日の29日には、社務局の行在所から下社まで、みこしを担いでのぼる「お上り」が行われ、行事が締めくくられた。
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