大型スーパー「サミットストア綾瀬タウンヒルズ店」では8月1日から綾瀬市内の農家と直に提携し写真付きの特設コーナーが作られた。他にも市内では「ダイエー綾瀬店」や「PATあやせ」などで既に取り組まれている。
今回綾瀬市内の農家6人と提携を開始した「サミットストア綾瀬タウンヒルズ店」では、青果売り場の中央部分に特設台を設けている。生産者の写真とコメントが野菜のすぐ隣に貼り出されている。朝・夕の1日2回仕出しが行われている。
店舗のねらいは地場野菜の採れたてで新鮮・良質な青果の販売はもちろん、地域との繋がりを深めること。実際に販売を開始してから、売り場には生産者の知人や近隣住民などが買い物に来ることも多く、青果部門の売上は120%に増加しているという。同店の横井克之店長は「日ごろ仕入れている商品のように量や見た目の揃ったものとは違い、地場産の鮮度抜群の価値ある青果をお客様に喜んで頂けているのを実感している。売上も好調なので今後も続けていきたい」と話す。
今年5月頃、同店の意向を知ったバイヤーが市場と農協を通じて市内の農家に打診し、6人の農家が名乗りを上げた。生産者側も3年ほど前から「綾瀬の野菜を綾瀬で販売してほしい」と市場に売り込んでいたという。双方の想いはすぐにひとつになり話はスムーズに展開。8月1日の販売開始が決定した。販売に関しては農家に任された部分が大きく、売り場に出ている野菜は値段など全て農家が決めている。写真やコメント、その野菜を使った料理方法など、各農家の工夫も見える。
提携している農家のひとり比留川実さんは「新鮮な野菜本来の味を多くの人に味わってもらいたい。少量多品目の生産をしているので珍しい野菜も多い。ぜひ試してもらえれば」と話していた。農家にとっては集客の多いスーパーで自分の商品をPRできる事や市場の規格に合わない形のものなども販売できるメリットがある。
買い物客からは「地場野菜は断然美味しい。スーパーで他の食料品と一緒に買えるのはありがたい」と話していた。
他のスーパーでは
大型スーパーでの地場野菜販売は「ダイエー綾瀬店」が2003年から市内で生産された野菜の販売を始めており、現在も4人の農家と提携し、綾瀬の野菜を販売している。また「PATあやせ」では、今年6月から市内で生ごみを堆肥化し野菜を生産する市民活動団体「あやせ生(いき)ごみ隊」とコラボし、同店で排出される生ごみを同隊の畑で発酵・堆肥化し、育てた野菜を同店の売り場で販売する取組みを行なっている。
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