県の最高表彰の1つである「神奈川県民功労者表彰」で、綾瀬市から古塩幸子さん(68)・古郡孔文(よしふみ)さん(70)・古郡保正さん(69)の3人が受賞した。同表彰は公共の福祉に貢献し、その業績が特に優れた人に贈られるもので、今回は県内から45人が選ばれている。
地域福祉向上に成果
古塩さんは現在、民生委員児童委員を務めている。多年にわたり地域福祉活動を推進し、高齢者や児童等の支援に優れた成果をあげ社会福祉向上に尽くした。
1994年の主任児童委員(子ども専門の民生委員)就任以来、長年にわたり活動に携わる。「思いやりを持って接する」を心がけ、「あいさつされる民生委員」を目指し見守りを続ける姿に、高齢者から「さっちゃん」という愛称で呼ばれるほど地域で浸透した存在になっている。
私学教育振興に尽力
(学)明和学園・綾西幼稚園園長を務める古郡孔文さん。豊かな見識と卓越した指導力のもと、学校運営と教育内容の充実に優れた成果をあげるなど私学教育振興に長年尽くしてきた。
本業の幼稚園に加え、相和私立幼稚園協会長や、(公社)神奈川県私立幼稚園連合会副会長などを歴任。県私立幼稚園教育振興連盟の現副会長を務めるなど、幼児教育発展に貢献している。
また、昨年には市内の待機児童解消のため、同園隣に「ピッピことり保育園」を開設している。
交通安全を普及・啓発
古郡保正さんは、大和綾瀬交通安全協会の会長。長年にわたる交通安全思想の普及啓発活動を積極的に推進するなど、地域における交通事故防止に優れた成果をあげている。
会の理事や副会長を歴任し、2001年から会長を務めている。幼稚園長という仕事柄、事故防止啓発に力を入れているという。
警察や関係団体と協力し定期的なキャンペーンなどを展開することで、地域に根差した地道な啓発活動を続けている。
![]() 古郡孔文園長
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![]() 古郡保正会長
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