専用サイト開設 多世代に対応
地域活動やボランティア・サークル活動に興味のある人の相談窓口「アクティブシニア応援窓口」が、9月1日に市高齢介護課に開設された。社会参加を促すことで高齢者の健康寿命を増進するとともに地域の担い手を育て、迫りくる超高齢化社会に対応していく狙いがある。
同窓口は、新規事業「高齢者社会参加促進事業」として今年度当初予算に組み込まれた。市シルバー人材センターやジョブスポットあやせと連携した「シニア就労支援窓口」の機能を拡大し、地域活動やボランティア、サークル活動に興味がある人たちのためのコンシェルジュとしての役割を担う。
背景には、今後想定される市内の超高齢化問題がある。昭和40年代に宅地開発で人口増のピークを迎えた綾瀬市は今後、急速に高齢化が進んでいく。今は県内で最も介護認定率が低いが、2025年には認定率が上がるラインとされている75歳以上(後期高齢者)が、県内平均を超える試算が出ている。
これに対応するため、市では2014年度に若手を集めたプロジェクトチームを発足。会議の中で高齢者の就労と地域活動への参加を促進する事業が発案された。2015年10月に先行して開設した就労支援窓口は半年で33件の相談が寄せられ、昨年度は95件に。今年は4カ月で56件と前年度を上回るペースで順調に推移しているため、新規導入へと踏み切った。
今回の取り組みでは、先進市の事例を参考にシステムを構築。市社会福祉協議会や市民活動センターあやせ、中央公民館、地区センターなど連携先を広げ、情報を集約した。また、募集したい団体と参加したい市民、双方が自由に情報を閲覧できる「アクティブシニア応援サイト」も9月14日から運用する。個人の情報は、窓口を通してのやりとりとなる匿名での登録も可能という。
窓口にはシルバー人材センターから派遣されたキャリアカウンセラーが常駐し、マッチング相談に応じる。今回の開設に合わせ女性スタッフが1人拡充されたほか、就労支援窓口と異なり60歳未満が利用できるのも特徴となっている。
時間は平日9時〜正午と、午後1時〜5時。利用無料。問合せは同窓口【電話】0467・77・1111(内線2121)へ。