小園在住の中村紗華さん(伊志田高校3年)が、「第72回国民体育大会」の陸上競技で走高跳(成年女子)と三段跳(少年女子共通)に県の代表として出場する。試合は愛媛県松山市の総合運動公園陸上競技場で、きょう10月6日から10日にかけて実施される。
高校2年の時、国内唯一の室内大会「日本ジュニア室内陸上競技大阪大会」の女子走高跳で日本一に輝いた経歴を持つ中村さん。今夏に行われたインターハイでも、3位入賞という実績を持っている。
一方、もう一つの競技である三段跳は、インターハイ予選落ちという結果に終わってしまったが、国体の県内選考を兼ねた4月の県記録会と5月の県高校総体で1位の記録を持つ。同時に、県内の高校生で唯一12mを跳んだ県高校記録の保持者として、全国でも上位の実力を有している。
「これらの結果から、選ばれたのではないかと思います」と分析する中村さん。国体への出場は、高校入学時から掲げていた目標の中の一つ。「選手にえらばれたという連絡をもらった時は、嬉しかったです」と率直な感想を述べる。
「ベスト超え」大事に
国体出場に向け、中村さんは学校での練習に加え、競技場等での個人練習、調整のための大会出場、体のメンテナンスなど、万全のコンディションを整えてきた。特にインターハイ以降の課題となっていたメンタル面の克服に重点を置いてきたという。
「インターハイではずっと続けていた走高跳は不安なく臨めたのですが、高校からの三段跳では勝ちたいという気持ちから自分の競技に集中できていませんでした」。これまでテーマにしてきた「自己ベスト超え」を見失い、結果を出せなかったことを引きずってしまっていたという。
国体に向け基本に立ち返り、これまで積み重ねたことの復習と、調整に力を入れた。コンディションはだいぶ戻り、「まずは自己ベストを超えることを一番に考えたい」と力強く話す。
三段跳(少年少女共通)は8日の午前10時から、走高跳(成年女子)は翌9日の午後1時から予定されている。中村さんは、「県代表として結果を出し、チームに貢献するのはもちろんですが、三段跳ではまだ日本一になっていないので、高校でお世話になった先生の元で取って恩返しをしたいです」と、試合に向けての意気込みを語った。
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