市内早川地区で2月26日、県内初のドローンによる鳥類追い払い実験が行われた。当日はブロッコリー畑と隣接する林で、ヒヨドリなどに対し実施。綱嶋洋一県議や、数人の市議会議員も視察に訪れた。
これは、かながわ鳥獣被害対策支援センターが行う鳥獣被害対策支援の一環。鳥類等が嫌がる特殊波動を発生させる装置を搭載した大型ドローンを飛行させ、追い払いを行った。
同センターによると、獣による被害がクローズアップされがちだが、鳥類の被害も昔から多くあるという。中でも綾瀬は顕著で、実験対象となった畑でも相当量のブロッコリーの葉が、鳥についばまれていた。
実証実験では大型ドローンと撮影用小型ドローンを飛ばし、特殊波動に対する反応や効果範囲を目視と映像で確認。畑からの退避は確認できたが、鳥が「安全地帯」と認識する林エリアへの効果は薄かった。
その後、実験を繰り返し林から畑に戻る時間の計測や、特殊波動への慣れが見られないかなど、1日かけてデータを収集した。