花まつりを開く「小園地蔵堂保存会」の会長を務める 栗原 要さん 小園在住 67歳
地域の歴史と文化を守る
○…小園地蔵堂を地域の文化として守り継承するため、昨年4月に発足した保存会。会則を定め、これまで同地蔵堂の維持・管理をしていた住民有志28人で正式に組織化すると同時に、会長職を引き継いだ。会立ち上げには、管理を行っている人たちの高齢化により引継ぎが円滑に進まなくなり、地蔵堂の歴史などを知る人が減りつつあるという背景があった。「このままでは守る人がいなくなってしまう」とお堂の周知・拡散と会員増強を目的に新たな一歩を踏み出した。
○…もともとは、父が管理に参加していた。「頑固親父だったよ」と笑いながら話すが、囃子保存会の指導を長年務めるなど、地域との親睦や青少年育成に力を入れる人だったという。その姿を見て、自然と「地域のための貢献したい」という思いを抱いていたため、自身も地蔵堂に携わり、会長職にも自ら手を挙げた。「世代交代をするための基盤を作らないと」。会長としての意気込みを語る。
○…小園で生まれ育つ。高校時代、実家の建て替えの時に見た設計の図面を見て建築に興味を持ち、定年まで建築1本で仕事をしてきた。これまでに寺尾いずみ会館や給食センター、綾南小などに携わり、仕事でも市の公共に関わる仕事に従事している。「だから、また地域に貢献したいし、恩返しをしたいのかな」と、自身の思いを語る。
○…市史跡ガイドボランティアの会に所属する同級生の協力で、昨年の花まつりをPR用資料に起こした。また、この繋がりで初のガイドツアーも実施。「本格的な稼働から1年。地域内外にPRする大きなチャンス」と力を込める。同会は今、地蔵堂と仏像の老朽化という大きな課題を抱えている。特に仏像は直せるところが少なく、全ての修繕には一千万ほどかかるという。「会員の意識を向上し会を拡充することで、地域の機運を高めたい」。小園の文化を残し伝えるための挑戦は、始まったばかりだ。
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