市消防本部にこのほど、新たな化学消防ポンプ自動車が配備された。19年間使用していた同ポンプ車の更新によるもので、現在建設が進んでいる(仮称)綾瀬スマートインターチェンジ開通後に市消防本部管轄となる、東名高速道路上での作業を視野に入れた仕様になっている。
今回の新型車両は搭乗部をハイルーフにすることで、車内で立ったまま装備を付けるなどの作業が可能になった。これにより時間短縮が見込まれるほか、東名高速道路上でも安全に作業することが可能になる。
また、側面と後部をオールシャッターにすることで、万一の備品落下を防ぐなど安全性も向上した。シャッター内はスペースを有効に使い備品の収納場所を確保。消火能力を強化する薬剤を1種類から2種類に増やし状況に応じた使い分けを可能にしたほか、エンジンカッターなど救助機材も搭載している。
左側のポンプ=写真下=も従来のものと異なり、ポンプ口を離すことで操作の邪魔をせず分業できるようにするなど、工夫を凝らした設計に。
これ以外にも、消防車両が出動する旨を通知したあと徐々にサイレン音を大きくする機能を備えるなど、周辺の住民や通行者が急な大音量で驚かないよう配慮した仕様になっている。
![]() スペースを有効に使い備品を収納
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