映画やドラマなどのロケ地になった55の地域が「行きたいと思うまちNo.1」を競うイベント「全国ふるさと甲子園」で、綾瀬市が3年ぶりに7位に入賞した。合わせて映像関係者が選ぶ「ロケしたいまち」でも5位と健闘し、初のW受賞を果たした。
ふるさと甲子園は参加地域が観光PRやご当地グルメ・特産品販売で競い、来場者投票で「行きたくなったまち」を決める催し。毎年、東京都の秋葉原で実施されており、「なにもない」から始めた綾瀬市は第1回開催の2015年に映画「エイトレンジャー2」で出場し、5位に入賞している。
今回、綾瀬は神奈川唯一の出場地域。映画「空飛ぶタイヤ」でエントリーし、ロケ誘致を行う市民有志団体「ブタッコリ―ロケ隊」(ブタロケ隊/比留川実リーダー)や市の職員らが、「官民連携による市民ネットワークを駆使したロケ地探し」「300人を超える市民エキストラ登録」など撮影受け入れ態勢をアピールした。
このほか、今年7月までに市内で撮影された102作品の一部を紹介したロケ地マップ配布や、ご当地グルメ「あやせとんすきメンチ」の販売、ブドウなど地場産品のPRも行った。
札幌市や小樽市、会津若松市など著名な観光地、連続テレビ小説「あまちゃん」、アニメ映画「君の名は。」、ドラマ「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」など有名作品が多く並ぶ中で、7位という結果になった。
制作側からも高評価
また、綾瀬市は映像制作関係者らのアンケートによって選ばれた「ロケしたいまち」でも、北海道札幌市(映画「探偵はBARにいる3」)や、岐阜県大垣市(アニメ映画「聲の形」)と並び、同率5位を獲得している。
これを受け比留川リーダーは「我々の力だけではなく、市民の関心が高まっているのも一つのポイントではないか」と分析。「都心からの立地や環境だけでなく、市民のマナーも良く撮影しやすいところだと徐々に浸透してきていると感じる。官民が一体となり、ロングスパンで地道にやってきた活動が着実に成果を出し、全国に浸透しているのを実感できた」と、W受賞の喜びを語った。
![]() ブタロケ隊が中心となりPR
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