介護が必要な高齢者の自立を支援し重度化を防ぐため、「畑違い」の介護事業者と病院が協力する全国的な取り組みが綾瀬でも始まっている。
タッグを組んでいるのは、早川城山の社会福祉法人道志会と大和市の桜ヶ丘中央病院。同院の理学療法士が月に3回、道志会の施設を訪問し、担当職員と機能訓練を行う。
この取り組み自体は厚労省が今年4月の介護報酬改定で創設した、外部のリハビリ専門職の活用を促す「生活機能向上連携加算」に沿うもの。介護事業者と医療機関は保険制度が違い接点も少ないため連携が難しいのが現状だが両者は職員同士が会議で面識があり、かつ道志会も意欲的に協力病院を探していたため、今年5月から導入した。
「これまでは一人だったが、相談できる相手がいるメリットは大きい。専門家の意見を聞くことで、今まで気付けなかった練習法が見つかることがある」と、道志会の機能訓練指導員である山口武志さんは話す。
桜ヶ丘中央病院理学療法士の金田拓人さんも、「病院だけではわからない現場のことを知ることができる貴重な機会。院内での仕事にもプラスになっています」と、意義を実感している。