連載 造園家が教えるガーデニングの豆知識 第1回 植え替え
この季節、春から夏に向けた花苗がお店に溢れ、いよいよガーデニングシーズン到来を告げています。初回は、ビニールポットに植えられた花苗や、以前から大きく生長した鉢植え植物の植え替えのお話をしましょう。
植え替え用の鉢は、「一回り大きい鉢に」といわれています。それは何故なのでしょうか?どうせ大きくなるのだからと、三回りくらい大きな鉢にしてはダメですよ。窮屈になった根を元気に伸ばすため今より大きな鉢にすれば、培養土の量が増えますから生長促進になります。ところが、この培養土の量が多過ぎると、水やりした時に根が吸収できる量を上回った分が土に残り、いつまでも湿った土になってしまうのです。
根腐れの原因になる事は勿論、植物自身がこの土には水分がたっぷりあると知覚して、根は水分を探そうと伸ばすことを止めてしまいます。根が怠けるのです。鉢の培養土が乾いた状態になると、根は水分を探そうと動きだすのです。
つまり、お腹が空いたら食べるのと同じ仕組み。この生活リズムが植物にも大切なことなのです。
園芸術その1【水やりの原則】【1】土が乾いてから、水をやる。【2】朝やる。
根が水分吸収するのは正午くらいまでなので、その日必要な水分を朝に。【3】たっぷりやる。鉢の底から灌水が流れ出すまで。
培養土の中の不純物も流し出します。なので、鉢受け皿に溜まった水は汚水ですから、別な鉢に使い回ししないようにね。
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