意見広告・議会報告
意見広告 市内に存在する「地図混乱地域」の現状について 綾瀬市議会議員 比留川政彦
土地の現況と公図、登記簿謄本の整合がとれない「地図混乱地域」をご存じでしょうか。土地の登記記録や法務局備えつけの公図に記載されている内容と実際の位置や形状等が大きく相違し、登記上の土地を現地で特定できない状態のことで、県内他市でもその存在が確認されています。
綾瀬市内では中村自治会第3区の深谷南3丁目の一部にあった、旧海軍官舎跡地がこれに当たります。議会一般質問での市の答弁によると、戦後、国の所有物であった海軍官舎の民間払下げと、地主から強制接収した土地の返還時にこの状態になったとのことでした。
「地図混乱地域」では土地の境界が不明確なため、不動産の売買や建物の建て替え等が円滑にできないなど、そこで暮らす市民に影響が出てしまいます。更に災害が発生した場合、道路や上下水道の復旧、住宅の再建築ができず復旧・復興の遅れの原因になるなど防災面の問題も危惧されます。
今、地域の地権者は高齢化しています。これ以上解決を先延ばしにしてしまうと子や孫の世代に苦労をかけてしまうとの思いから、有志の方々がこの問題解決のため土地家屋調査士や法務局へ相談をしました。
その結果、関係者全員の合意を得て、地域全体の公図を訂正する集団和解手続を行う準備を現在進めています。私たちにはこのような地図混乱地域の現状認識と、関係機関が連携し早急な解決に向け務めることが求められていると考えています。
比留川政彦
神奈川県綾瀬市深谷中2-4-5
TEL:0467-71-0577
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