綾瀬市消防本部にこのほど、新車の指揮車が納車された。旧来の指揮車の使用が16年を経過したことから市が議会の同意を得て昨年11月に新車を発注し、6月27日に納車された。県など関係機関での検査を経て7月中旬にも実装配備される。
旧指揮車を購入した2001年当時は指揮車の明確な規定はなくワンボックスカーに赤色回転灯をつけて運用していた。今回は消防庁による消防力増強にならい特別仕様車を発注した。
いち早く現場へ
通称「指揮1」と呼ばれる市消防の指揮車は、消防士のリーダー以下3人で構成される指揮隊がいち早く現場に急行するための搭乗車両。災害現場で状況を把握し、後続の消防隊らが活動するために必要な情報収集や関係機関への広報などを担い、現場の指揮本部として活用される。
指揮盤を搭載
車両には右側面の上部に、消防士らの消火・救助活動を指示する指揮板をつり下げるための平行棒を取り付け、ストレッチャーを改造したテーブル型指揮盤も積載した。
さらに後部座席には、パソコンが設置できるデスクを装備し、警察との連携に必要な文書作成を現場で行うことも想定している。