中原街道の深谷交差点にこのほど2基の「ピラミッド」が出現した。この構造物は、深谷中の日蓮宗大法寺(菊池重忠住職)が建立した永代供養塔で、内部に納骨室と礼拝空間があった。
ドライバーや歩行者の目に飛び込むこの「ピラミッド」は中原街道と深谷通りに面した境内に造られた。
「この場所は綾瀬の中心地として古くから人々が行き交った街道沿いにある。名所のひとつになれば」と考えた菊池住職がピラミッド型とすることを決めた。
明るい色の白河石を百段(5メートル)積み上げ、地下には逆三角すいの穴(非公開)を設けるなど実際のピラミッドに見られる特徴も取り入れた。菊池住職は「崇拝の起源に思いを馳せピラミッドを思い浮かべ、地域の安全と発展も願い建立した。道行くときに心の中でお祈りしたり、散歩がてら立ち手を合わせて頂ければ嬉しい」と話す。
傍らにある小型のピラミッドはペット用の納骨塔という。