綾西地区でフォークダンスと民謡を教えている 齋藤 悦子さん 綾西在住 76歳
明るく楽しく、元気に長く
○…知事を迎える80人の住民の中で、ひときわ笑顔で小気味よく体を動かし、大きな声で歌っていた。聞くと、地域でフォークダンスと民謡を教えて8年が経ったという。「忙しすぎるから少しずつ減らしているの。落ち着きがないというか、せかせかしてるだけなのよね」と、取材を受ける事を何やら楽しんでいる様子。そのせいかこちらも楽しい。
○…「気はながく、心はまるく、腹はたてず、口つつしめば命ながし」京都・大仙院住職の言葉を手帳の1ページ目に書き、事あるごとにそれを読む。そのページには「住みよい社会、地域」「見栄を捨て心を豊かにしよう!」など、琴線に触れたであろう数々の金言や格言が記されている。カレンダーには予定がびっしりで手帳も膨らみを帯びている。
○…1943年、静岡県袋井市の出身。地元の高校を卒業して上京し、親類の紹介で東芝に入った。役員付の秘書として勤務し、当時の常務から社会人としてのイロハを学んだ。職場の上司から紹介された建築士とお見合いをして24歳で結婚。1児の母となり高井戸から綾瀬に移り住んだ。夫と息子2人の4人家族で子育て時代を過ごし、3人の孫にも恵まれた。「息子が近くにいて安心。私は兄が2人に弟が1人、息子2人に孫3人もみんな男なの」と笑う。
○…「主人と支え合いながら」「何もないときは主人と一緒に歩くの」「息子2人も建築関係だから主人は嬉しいと思うわ」と、夫の話題が尽きない。秋田出身の優しい夫と元気に過ごす時間を少しでも長くすることがこれからの目標だという。昔から欧米諸国を訪れ、英語を学び今も英語の勉強は欠かさない。当面の目標は「1日1万歩を何としても守ることね」と揚々。