座間市在住で綾瀬西高校出身のボクシングWBC世界バンタム級4位の井上拓真選手(22/大橋)が12月30日(日)、大田区総合体育館で同暫定王座決定戦に挑む。対戦相手は、同級2位で48勝無敗のペッチ・CPフレッシュマート選手(24/タイ)。この試合に勝利すれば、WBA同級王者の兄・尚弥選手(25/大橋)との兄弟世界王者誕生となる。
拓真選手は通算12戦12勝無敗(3KO)。今年9月に挑戦者決定戦を制し、王座への挑戦権を手にした。
WBC世界バンタム級の王座は、体重超過ではく奪となったルイス・ネリ選手以来、空位となっている。現在同級1位と3位の選手による王座決定戦の交渉が長引いており、WBCから暫定王座決定戦の承認が下りた。
対戦相手のペッチ選手は、48勝無敗(33KO)の強敵。テクニシャン型の長身サウスポーで、直近10試合連続でKO勝ちを収めている。
右拳負傷からの再起
2016年の年末、拓真選手は世界戦に挑む予定だったが、直前に右拳を負傷し中止となった悔しい経験がある。復帰後、元東洋太平洋王者ら強敵との対戦を4戦組み、激戦を制してきた。
この試合に勝利すれば、子どもの頃からの夢だった、兄・尚弥選手との兄弟世界王者が実現する。拓真選手は座間市民に向けて、「みなさんに少しでも勇気を与えられる試合をして、必ず勝って兄弟世界チャンピオンになります。応援よろしくお願いします」とコメントした。
バンタム級兄弟独占も
兄の尚弥選手は現在、同級各団体の王者らが参戦するトーナメント戦「WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)」に挑戦中。優勝すれば、WBA・WBO・IBFのチャンピオンベルトを手にすることになり、拓真選手と同級のベルトを独占する可能性もある。
井上尚弥・拓真後援会の工藤元会長は「夢の実現に向けて、チーム井上一丸となって全力で挑みます」と話した。
チケットに関する問い合わせは同後援会【電話】042・752・8968。