市保健福祉プラザ1階ラウンジで毎月第3金曜、認知症カフェ「Cafe結」が開かれている。認知症当事者の外出機会創出と、家族の相談窓口の機能を持つ一方、認知症の人が社会参加できる取り組みとなっている。
主催しているのは、市社会福祉協議会。当初は他地域のように会議室を予定していたが、飲食禁止だったことや保健福祉プラザにカフェらしい空間があったことから、市の許可を得てラウンジでの開催となった。
開設に伴い、認知症理解促進と「ま、いっか」の気持ちを広げる取り組み「注文をまちがえる料理店」のエッセンスを加えた。主催者側からの発信だけではなく、認知症当事者がカフェ店員として社会参加できる。
カフェにはすでにリピーターがついている。利用者の一人は「家にこもってしまいがちでしたが、これがあると積極的に出ようという気持ちになれる。困っている人や抱え込んでいる家族は他にもいると思うので、この取り組みがもっと広がってくれたら」と話す。
また、施設を利用する親子連れの憩いの場や、福祉関係従事者らの交流の場にも。必要に応じて地域包括支援センターの保健師など専門家に相談を取り次ぐなど、横の連携も取っている。
現在、店員はケアマネが務めるが、今後の課題はいかに認知症当事者の店員を増やし、広げていくか。「保健福祉プラザという場所なので、今後は子育て支援センターとの連携も視野に入れたい」と、市社協の石橋正道さんは話している。
カフェ結に関する問合せは市社協【電話】0467・77・8166へ。