綾瀬市吉岡東の栄和産業(伊藤正貴社長)本社工場で7日、外国出身の市民と餅つきで交流する催しが開かれ、家族連れなど45人が参加した。
栄和産業の社員食堂で、同社や市内で働く外国人に日本語を指導している市民グループ「日本語クラスあやせ未来塾」(渡邉誠一代表)が同社の協賛を得て5年前から開催している。
同社は150人いる社員のうちおよそ50人がカンボジアの出身。日本に定住したインドシナ難民が家族を呼び寄せた1980年代に難民の雇用をはじめ、同社には現在、カンボジア出身の役員2人が勤務している。
未来塾の活動を知った伊藤社長が日本語教室の活動場所として自社の食堂を提供。その課外授業としてバーベキューや餅つきを開いている。日本の食文化を伝えようと、地方の鍋料理を準備し、今年は山形の芋煮が用意された。
上土棚南で妻と小学生の子ども2人と暮らすベトナム出身のグェンバークイさん(36)は「妻と子ども2人は日本語が上手だけど私はあまり話せない。日本人ともっと友達になりたい」と話していた。