寺尾本町に住む金子寿さんが(59)が15日、綾北小学校を訪れ、5年生の児童70人を前に車いすでの生活やバリアフリーについて語った。
金子さんは、学生時代に鉄棒から落下した運動事故で首から下がマヒ。以来40年以上にわたり車いすでの生活をしている。今から25年ほど前に校長だった恩師の依頼で児童への講話を始め、他の小学校でも年に1〜2度、話をしている。
金子さんは、車いすの重さが120キロに及ぶことや自宅での暮らしの工夫、車いすでのスポーツや絵を描く趣味などについてわかりやすく解説。「気が付いたら声をかけて手伝ってくれると助かる。お年寄りやお友達が困っていても同じ」などと語りかけ、心のバリアフリーを意識することの大切さを伝えた。
児童は「助けてあげればできることが多くなることが分かった」などと感想を発表していた。