笠間城治郎市長(72)が今年7月10日に投開票が予定されている市長選に出馬せず、3期目の今期限りで引退することを表明した。市長は報道陣の取材に対し、「任期まで全身全霊で、誠実に務めさせていただきたい」と話した。市長選に関しては3月31日付で副市長を辞職した古塩政由氏(64)が同日、記者会見を開き出馬を表明している。
笠間城治郎市長は4月8日、報道陣の前で引退する意向を述べた。一部支援者からは続投を望む声も上がっていたが、自身が定めた市長職連続3期を超えないよう努めるとする条例に則り、7月の選挙に出馬しないことを4月2日の後援会役員会で伝えたという。
取材に対し市長は、「市民に約束した政策は80%以上実施できたと思う」と振り返り、市債の120億円削減や、役所の体質改善などを12年間の成果として挙げた。これまで行ってきた市民生活密着の施策を基に、近年では「綾瀬市をどう売りこむか」に少しずつ転換し、シティセールスに努めてきたとも説明した。
後任に関しては、同日に立候補を表明した古塩氏を「様々な計画を一緒に立ててきたし、中には古塩さんの意見が入ったものもある。できましたら、という話をしたことはある」と、実質的な後継者である旨を示唆した。
前副市長が市長選出馬を表明 古塩氏「現市政の流れ受け継ぐ」
任期満了に伴い7月10日投開票を予定している綾瀬市長選で、前副市長の古塩政由氏が4月8日に記者会見を開き、無所属で立候補する意向を示した。
会見の席で同氏は、「10年間支えた笠間市政の流れを絶やさず、基本的な方法をしっかり受け継いだ上で市の発展に貢献したい」と話した。2017年度開通予定の(仮称)綾瀬スマートインターチェンジを活用した地域振興や、県内第4位の工業系企業集積数をもつ特性を活かした「ものづくりのまち」の確立などを、主な政策として挙げた。
古塩氏は2006年まで県職員として勤務し、同年4月から綾瀬市の教育長に就任。2009年1月5日から今年3月31日まで、副市長を務めた。
元市議も出馬意向示す
市長選には他に、前回出馬した元市議会議員の笠間信一郎氏(67)が、本紙取材に対し出馬の意向を示している。同氏は現在、後援会と政策方針などを詰めており、「固まりしだい正式な発表を行う」としている。
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