スペインの写真展に出品 愛川高・宮本知保教諭
スペインのマドリッドで開かれている国際的な写真芸術展「フォト・エスパーニャ」に県立愛川高校美術科の宮本知保教諭の作品が出品されている。カラープリントをコラージュした作品で大学院生時代に制作したもの。
フォト・エスパーニャは、同時に80もの展覧会が開かれている。宮本さんの作品はその中で「Asia Serendipity」という日本人の写真のグループ展に展示されている。
今回の出品は、六本木にある森美術館館長の南條史生さんの推薦によるもの。南條さんは宮本さんが大学院生時代に応募したキャノン主催の写真コンクール「写真新世紀」で優秀賞を受賞した際の選考を務めていたことから声がかかった。
宮本さんは「20年近く時を経て、再び作品を展示していただけるということで、話しを聞いた時はとても嬉しかったです」と振り返る。
作品は宮本さんが、東京芸大大学院油画技法材料研究室で学んでいた頃のもの。当時、プランクトンやミジンコ、ゾウリムシなど微小生物をモチーフに絵を描いていたという。その題材探しとして始めたのが顕微鏡での写真撮影。その中で新たなひらめきが生まれ、写真を使った作品づくりが始まった。
作品(=写真上)は、イカの吸盤の骨を撮影し、貼り合わせたもの。題名に「輪」や「イカリング」という言葉があるように色々なものを連想させる。1・5m角で額縁なども全て手づくりだ。宮本さんは「ミクロの世界は芸術的なイメージの宝庫。自然なカタチの不思議さには、自分も含めた宇宙のつながりを感じさせられるようなところがあり、魅了されてしまうんです」と話していた。
![]() 宮本知保教諭
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