歩いて広域避難場所へ 大規模災害を想定し宮本区が実施
愛川町半原の宮本区自主防災組織(小倉理男区長)が7月1日、大規模災害を想定し緊急避難場所から広域避難場所への移動訓練を行った。同区が自主的に企画したもので、町内行政区では初めての試み。
広域避難場所は、災害時に自宅が倒壊するなど危険な状態にある時に生活の場として開設される場所。現在、町内では、小・中学校を中心に13カ所が指定されている。
宮本区ではこれまで区内に5カ所(宮本児童館・馬場集会所・半原保育園・顕妙寺・半原小学校)ある緊急避難場所への避難訓練を行ってきた。
しかし、大規模災害が発生した場合には、瞬時に多くの家屋が倒壊し、多数の被災者が広域避難場所へ避難することが想定される。
また、町内の全広域避難場所で運営委員会として自主防災組織を中心とした取組みが進められている中で、災害時の行動を再確認する必要もあり、今回の企画となった。
同地区の広域避難場所は県立愛川ふれあいの村。坂の多い地域ということもあり、当日は危険箇所や安全な経路を確認しながら歩いた。要した時間はおよそ30分だった。
区長「防災意識の高さ感じた」
宮本区は、宮ヶ瀬ダムのすぐそばで、川沿いのエリア。452世帯、1138人が暮らす(平成24年6月1日現在)。一時避難訓練には250人が参加、この内広域避難場所までは130人が歩いた。参加者は区内の地区長らの呼びかけで集まった人たちで幼稚園児から高齢者まで幅広い。
訓練に参加した70代の女性は「今回、広域避難場所まで歩いてみようとのことでぜひにと思い参加した。私自身は行くのが初めてだったので、歩けるか、どのような場所かなど確認することができてよかった」と話した。
小倉区長は「たくさんの方に参加していただき、皆さんの防災意識の高さを感じた。今後も引き続き区が一丸となって防災への取組みを行っていきたい。また、今回参加できなかった人には次回ぜひ参加してほしい」と話した。
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