愛川町文化会館会議室で2月10日、2017年度福祉講演会が開催された。
この講演会は、愛川町社会福祉協議会が主催。福祉文化の醸成と福祉の啓発を目的に、毎年開催しているもの。今年は書家の金澤泰子さんと金澤翔子さんを招き、「ダウン症の娘と共に生きて」をテーマに講演。会場には町民など約300人が集まった。
書家の金澤泰子さんは41歳で翔子さんを授かるが、医師からダウン症と診断され、一時は絶望に暮れる日々だったが、翔子さんの笑顔に支えられ、共に生きようと決心。翔子さんは5歳から筆をとり、20歳で初の個展を開催し、多くの人に感動を与えた。
この日の講演では、翔子さんが「共に生きる」を席上揮毫し、会場は大きな拍手に包まれた。
また、その後の泰子さんの講演では、翔子さんが30歳になってから一人暮らしを続けていることや、翔子さんと共に生きたこれまでの生活などのエピソードを紹介。「医師から宣告された時は苦しかった。でも時間がそれを癒してくれて、今はとても幸せになれた」「翔子は、学校に通わなくなったことで書に取り組み、その経験があったから書家になれた。人生は闇の中にこそ、光がある」と語った。
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