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厚木医師会 入学前にМRワクチンを済ませましょう はしか(麻しん)の患者数が急増
今年に入り、はしかの患者数が急増しています。国立感染症研究所の最新の集計では三重や大阪を中心に148人報告され、既に昨年1年間の患者数の半数を超え、過去10年で最多ペースです。
麻しんは、麻しんウイルスによって起こる感染症で、人から人へ感染します。感染経路は、空気(飛沫核)感染(※)の他、飛沫や接触感染など様々な経路があります。感染力は極めて強く、麻しんの免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、インフルエンザでは1から2人に対し、麻しんは12〜14人の人が感染するとされています。感染しても症状が出ない不顕性感染がほとんどなく、感染した90%以上の人が発症します。
感染症の危険も
麻しんに伴って様々な合併症がみられ、全体では30%にも達するとされます。その半数が肺炎で、頻度は低いものに脳炎の合併例もあり、特にこの2つの合併症は麻しんによる二大死因となり注意が必要です。他に中耳炎、クループ症候群、心筋炎などもあります。発展途上国での、最も深刻な合併症には、失明、脳炎、重症の下痢とそれに伴う脱水、耳への感染、重症の呼吸器感染症があり、低栄養状態の割合が高く、適切な公衆衛生が受けられない地域では、麻しん患者の10%近くが死亡すると言われています。これらのことから、WHOは麻しん撲滅に取組んでいます。
2回予防接種をした人が95%以上いると、麻しんの流行は防ぐ事ができます。最近のMRワクチンの接種率は95%に達していません。今年1月末で、厚木市1期80・2%、2期85・4%、愛川町1期80・2%、2期67・7%、清川村1期100%、2期85・0%。個人の感染を防ぐとともに、流行により重症化し、生命の危険にさらされる可能性がある人を守る意味もあると思います。
成人にも感染の可能性
1期、2期の2回の接種を逃した場合、成人になって感染する可能性もあるので、今一度母子手帳を確認し、入学前3月31日までにMRワクチンの2期を済ませましょう。これをご覧になったおじいちゃま、おばあちゃまからもお孫さんへの接種を勧めていただければ幸いです。
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